2014年第13弾は〝笠ヶ岳〟に登ってきました!
谷川岳に登ってチョイ腰を痛めて1ヵ月ほど山から遠ざかっていたけど、今回日本百高山&日本百名山の笠ヶ岳に登ってきました。ついでに笠新道終点にある日本百高山の抜戸岳にも登り、今回百高山を2座も登ってトータル77座となりました。
今回登る笠ヶ岳までは新穂高から標高差1,800mもあり、更には急勾配の笠新道1,500mを攻略しないとたどり着けない。メンバーは4人で〝隊長(carrera)♂〟〝タケちゃん♂〟〝モッチ~♀〟〝ポッキ~君♂〟デス。ポッキ~君が久々の登山で更に下山が苦手なのでチョッと心配。その他のメンバーは心配なし!
13日土曜日の1時過ぎに新穂高到着後仮眠して6時過ぎ出発。7月に雲ノ平周遊4泊5日と同じ左俣ルートを進む。林道を1時間ほど歩き笠新道登山口到着。ココで水を補給して急登を登り始める。急登と言っても良く整備されていて登り易い登山道で所々に標高を知らせる看板があって判りやすい。始めはブナ林の単調な登りが続き、次第に針葉樹に変わり森林限界を越えると目の前に槍穂が眼前に迫ってくるほどの絶景と出会える。槍穂を常に視界に入れられる贅沢な登山道を進み3時間半ほどで杓子平に到着すると、カールの先に抜戸岳から笠ヶ岳へと続く稜線が目に飛び込んでくるはずだが、笠ヶ岳は雲の中に入って全く見えない。
杓子平から抜戸岳分岐まで若干〝ポッキ~君〟のペースが落ちたが2時間で到着。分岐近くで雷鳥が4羽いて目を楽しませてくれた。稜線を笠ヶ岳とは反対方向に少し進み抜戸岳頂上をゲット。そこからは視界の聞かない稜線を笠ヶ岳を目指して歩き、抜戸岩を越えテント場に14時30頃に到着。前回共同購入したエスパース4~5人用テントを張ってから小屋で水(無料)とビールを買ってきて宴会開始。モッチ~がなんと標高差と同じワイン1,800ccも持ち上げてきた。そんなに飲めまヘンがな~!自分の持ち上げた焼酎をほっといてワインを開けるべく頑張ったけどやっぱり無理でした~!^^
夕方になって各自夕飯を食べて、シェラフを4個並べて19時前には寝てしまった。。。
次の日朝起きたら水がチョッとだけ凍っていた。朝日を拝むために朝飯前に笠ヶ岳に向かって出発したが途中で日の出を迎えてしまった。帰りに小屋でトイレを済ませてテントに戻って朝飯を食べテントを撤収し遅めの8時頃出発。しようとしたらテントが少なくなったのを見計らってテン場を3羽の雷鳥が目に前を横切って行った。そこからズンズン快調に下山して13時過ぎに車に到着した。
車に辿り着きスマートキーでリアハッチを開けようとしたら、あら!全く反応しない。ザックからスマートキーを取り出しても全くの反応なし。キーの電池が切れたのかとエマージェンシー用のキーでドアを開けエンジンを掛けようとするが全く反応なし。どうやら室内灯が点いていたみたいでバッテリーが上がってしまったようだ!><
レスキューを呼んで1時間30分に到着し、緊急用のバッテリーを繋いでイグニッションをひねるとアッと言う間に始動!レスキューの方はバッテリーに充電させるためしばらくエンジンを止めないで1時間ほど走ってください!と言い残して去って行った。
新穂高温泉内の近場の温泉を諦め、遠くの乗鞍の温泉施設を目指して出発した。その時全員ハイブリット車だったことも忘れて走り出し30秒後に交差点で停止するとアイドルストップでエンジンがいきなり停止~!!!一同〝ぎゃー!なんてことするんだ~〟運転手の私に怒号の嵐・・・・・恐る恐るブレーキから足を離すと〝ぶる~ん〟っとエンジン始動!ホッ
どうやらアイドルストップ時はキャパシタから電流が供給される?ためあっさり始動した・・・
それでも不安なため信号で止まる時にはブレーキを踏まずにサイドブレーキで停止しながら1時間ほど走行し充電が完了した。
登山より心拍数が上がった瞬間でした。
登山記事で時々登場するポッキー君。標高差1,800mにチョッと緊張している。
今回が北アルプスデビューで、久々の登山だし標高差1500m以上は数年前の北岳以来。
久しぶり晴れの週末と、3連休が重なり凄い量の登山者が登って行く。
登山道の先には〝笠ヶ岳と双六岳〟そこから先には槍にも雲ノ平方面にも行ける。
風穴だけどこの時間は寒いだけで恩恵無し。。
壊れかけの橋!
橋が壊れて被害にあっても責任はとりません。の注意書き
中崎山から流れてくる不思議な水路出口??
1時間ほどで笠新道登山口到着。
小屋まで水場は無いのでココで多めに補給して出発!
切りの良い所で標高の看板。
でっかいキノコが群生。
樹林の隙間から焼岳&乗鞍。
杓子平までの中間点まで来た。そこそこ良いペース。
コガネギク?
樹林帯を抜けたら〝槍~南岳〟
槍~穂高岳
確かに最高だ!
隊員は一見元気そうに見える!
ようやく杓子平到着。
〝ポッキ~君〟若干へばり気味だけど、カメラを向けると元気・・
笠ヶ岳方面は雲の中だけど抜戸岳方面は見渡せた。あそこまでカールを登り2時間。
集合写真を撮って出発。
チングルマの綿毛が秋の気配を感じる。
夜露が付いて朝日を浴びるとキラキラして綺麗なんだよな~
カメラを向けると元気に振る舞うのでこっそり隠し撮り。
抜戸岳分岐に到着。
雷鳥の後頭部!
抜戸岳頂上。
杓子平・双六岳・笠ヶ岳分岐。。
笠ヶ岳に向かう稜線からはガスってなにも見えず。
抜戸岩
テント場でエスパース設置。
おでん♪
モッチ~が持ち上げた標高差と同じ1,800ccのワイン!
キュウリとパプリカが旨かった♪
一瞬だけど雲が夕日を浴びてオレンジに染まった。
5時前に槍穂が輝く
ザックがテントからはみ出ていた部分に霜が降りていた。
笠ヶ岳に登っている途中で日の出
笠ヶ岳頂上
頂上の三角点
影笠ヶ岳
頂上祠
笠ヶ岳から下山途中。笠ヶ岳小屋とテント場
石に霜が降りてスベッテ危ない
テント場から小屋まで歩いて10分。チョッと遠いけど仕方ない。。
テントを撤収し記念写真撮影。笠のポーズ!
記念撮影してすぐに雷鳥の親子がテント場を横切る。
テントが少なくなるのを見計らって反対側のハイマツに移動開始!
下山途中の抜戸岩。
稜線から笠ヶ岳を振り返ると雲一つない快晴。
こちらは抜戸岳
抜戸岳からカールを下って杓子平を目指す途中。
カール内部を下って行きます。
気持ちがいい。
前日見えなかった杓子平から笠ヶ岳の眺め。
記念撮影
立ち枯れの木
こんな所でも逞しく育っている。
落石をナイスキャッチ!
南天?
【雑感】
今回の標高差が1,800mで、槍なんて新穂高から登ると2,000m以上の標高差があったりするので大したことないじゃん!なんて思っていた。ところがよく考えてみると、途中に水場なし(林道の水場除く)小屋無しと考えるとかなり少ない。1,500m以上の標高差を登るルートで避難小屋含めて小屋が全くないルートは・・・・・・・黒戸尾根・易老渡⇒光岳・早月尾根・中道(鳳凰三山)など数えるほどしかない。その中でも1,800mの標高差は最高ランクとなる。新穂高から槍まで2,000mの標高差を一気に登れる人たちには1,800mと言う標高差は問題ないが、ココは素人に属する登山者にはエスケープ出来ない厳しい山の代表格と言えると思う。そういう意味では〝ポッキ~君〟にはチョッと厳しかったかもしれない。反省・・