何故にココに行くことになったか?話せば長くなる・・・・・・・・・・・
理由は2つ
□この南アルプス南部には日本100高山で登っていない山が2座ある。標高第55位大沢岳と標高第63位上河内岳である。
※特に大沢岳は一昨年、聖⇒赤石岳を縦走した時に百閒洞山の家側に巻いてしまい登らなかった。←超悔しい
この2座をいつかは登らなければならなかった。
□去年から一緒に登るようになったモッチーが、昨年の秋に千枚岳 ⇒ 悪沢岳 ⇒ 赤石岳 ⇒ 聖 ⇒ 上河内岳に挑戦したが、寒くて赤石岳から下山してしまい、残った赤石岳 ⇒ 聖 ⇒ 上河内岳を登りたがっていたこと。
この2つの事が重なり今回登ることと相成った。
しかし、前の記事でも書いたが今年の春先に腰を痛め右膝下が一時的に麻痺し足首を動かせなくなった。
松葉杖を使った生活が続き、何とか5月初めには動かせるようになり6月までに筋力が90%まで回復してきた。
高尾山や浅間山で慣らして今回がリハビリの総仕上げでチョッときついが2泊3日の縦走を企画した。
モッチー以外に昨年の夏、表銀座縦走を一緒に行ったガッキーも途中合流だが一緒に行くこととなった。
ルートは
1日目:椹島 ⇒ 赤石小屋 ⇒ 赤石岳 ⇒ 赤石岳避難小屋(泊)
2日目:赤石岳避難小屋 ⇒ 百閒平 ⇒ 百閒洞山の家 ⇒ 大沢岳 ⇒ 中盛丸山 ⇒ 兎岳 ⇒ 聖岳 ⇒ 聖平小屋(泊)
3日目:聖平小屋 ⇒ 南岳 ⇒ 上河内岳 ⇒ 茶臼岳 ⇒ 茶臼小屋 ⇒ 横窪沢小屋 ⇒ 畑薙第一ダム駐車場
の2泊3日のコースで3日間共に10時間以上歩く超ハードな弩Mコース・・・・・・・・ほんまに大丈夫かいな????
私とモッチーは椹島で前泊し、朝早くから登り始めるが、ガッキーは当日畑薙第一ダムに到着し東海フォレストの始発バスに乗り椹島に到着し私たちを追いかけることになる。
埼玉から出発の朝モッチーと会社の駐車場でAM5:30待ち合わせる。
私はAM5:20に到着し5:45まで待つがモッチーが来る気配がない。電話してみると現在電話に出られないのメッセージ。よしよし車の運転をしていて出れないのでもうすぐ来るだろう・・・・・・・・
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AM5:50再度電話してみると〝キャ~ ☆£|¥~%#〟と分け判らない言葉を発し、ごべんなざい~すぐ行きます~!!!
またやられた。冬の赤岳鉱泉でもやられていた。今度からモッチーにはモーニングコールするぞと心に誓った。
※もしかしてこれがモッチーの戦略かも・・・
今回は、モッチーのフィットで畑薙ダムに向かう。オデッセイと比べると当たり前だが燃費が無茶苦茶良い。
初めて第2東名を使ったが、山側を走っているので畑薙ダムまでの時間が短縮できる。
それでも数時間かけてようやく畑薙ダムに到着。。
金曜日なのにやたらと車が多い。このところ天気が良いので沢山の人が入山しているようダ。
3000円でバス乗車用チケットを買い、1時間未舗装路を揺られて椹島に到着。
何故だか途中で夕立に会う。。
レストハウス前のテント場は何時みても気持ちよさそう。北アルプスの徳澤といい勝負!
登山小屋に泊まる事にして、自炊場で宴会を始める。モッチ~から寝坊懺悔で頂いた生ビールが旨い♪
4時~7時までが入浴タイム。
登山小屋に入ったが、飲み過ぎで夕飯が食べられない。早々と就寝
次の日、若干の二日酔いで朝飯も喉を通らないまま、赤石岳頂上に向けて登り始める。
赤石小屋まで5等分した看板が続く。
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汗が噴き出してくる
動物が堀った穴
足が前に出ないし、激しい睡魔が襲ってくる。途中でアルコール類をモッチーに持ってもらう。
どうしても睡魔が収まらないので、15分ほど横になって眠った。
結局コースタイムを1時間近くオーバーして赤石小屋に到着。
シャリバテかもしれないので、赤石小屋でカレーを注文して食べる。それでも今一調子が出ない。
そんなこんなで私は赤石小屋で泊まろうなんて考えていると、遅れて出発したガッキーが追い付いてきた。
結局、行けるところまで行ってダメだったら引き返せばいいからと言いくるめられ(鬼)、赤石小屋を出発。
赤石小屋から赤石岳頂上まで標高差600mもある・・・・・・・・
多少足が前に出るようになり、何とか進んで行く。
ガッキーは余裕の表情
ミヤマキンポウゲが沢山咲いている
赤石小屋からはコースタイムで赤石岳頂上に到着した。
疲れていないように見えるが実際はヘロヘロ。そうそうモッチ~は登山靴を忘れてスニーカーでの登山でした。^^
赤石岳避難小屋では、私が持ってきてモッチーが持ち上げたワインと日本酒が出ると、
避難小屋の管理人榎本さんが焼酎を出してきて宴会が始まった。
途中では奥さんが見事なハーモニカを披露してくれた。
今日も天気は上々
小屋前で記念撮影。
管理人とモッチーの間に奥さんが入ったのでチョッと不機嫌になるがこの笑顔!
AM5:20頃小屋を出発。
富士山と雲の感じが好いね!
赤石岳から百閒平に向かうトラバースルート。
百閒平
百閒平中央の碑。ここから400m下れば百閒洞山の家に付く
百閒洞山の家のテン場の途中から大沢岳に向かうルートがある。
1時間40分の登りを息も絶え絶え登って日本100高山55位大沢岳頂上を頂きました。相変わらず足が前に出ない。
大沢岳から中盛丸山側へ下る途中にある、しらびそ峠に向かうルート
ここでこれ以上縦走を続けるのは無理と判断し、2人には縦走を続けてもらい、私は赤石岳に引き返す決断を下す。
下りは何とかなるが、登りは何ともならない。。
まずは百閒洞山の家に向かう。ここが小屋の取水場
赤石岳避難小屋でも朝飯が食べられなかったので、ここできつねうどんを注文して食べた。旨い♪
百閒洞山の家
百閒平でであった雷鳥
赤石岳から赤石小屋に向かう斜面のお花畑が凄い。
赤石小屋の1泊朝食付きで宿泊
綺麗な小屋で、所々に手作りの良さがわかる。これはビールの缶に付けたLED灯
今日は、椹島にゆっくり降りて駐車場に戻り、縦走から降りてくる2人をピックアップする予定
椹島でコーラを買う。山の中にいるとオリンピックの情報が全くない。
気持ちよさそうなので、必ず写真に収めてしまうテント場
帰りに2人をピックアップして、白樺荘の温泉で汗を流し帰路に就く。
新東名高速のS.Aで夕飯。
【雑感】
今回腰痛の最後のリハビリとして登ったが、残念ながら予定を完遂できなかった。
実力なのか、イレギュラーなのかはわからないが、実力であれば腰痛までの体力と比べるとかなり落ちていそう。1月の北岳は30kgの荷物を担いで林道を6km、400m下降して、1500m登り返すなどかなり体力があったと思われる。
夏休みにまで1週間しかないが、ジムに行って来よう。。。
余談だが、畑薙ダムでバスに乗るために3000円払い途中の山小屋で使用するが、この仕組みの全貌が(大げさ)見えてきた。道路はすべて静岡市のもので、ここに本格的なバスを運行しようとすると道路を整備(舗装など)しなければならない。そのため東海フォレストに運行を委託している。これも無料ではできないため、各小屋が登山者の宿泊代の30%を東海フォレストに支払っている。そのため小屋に宿泊しないと帰りのバスに乗れないシステムを取っているそうだ。でも3000円を使わなければ使わないでも宿泊代の30%以上の収入になるので問題ないような気もするが、皆が皆そうすると宿泊客が減り小屋の運営も危なくなるためこのシステムを採用しているのだろう。多分