バッテリーの次はインバーターを選定します。
正式にはDC-ACインバーターと呼ばれDC(直流)12VをAC(交流)100Vに変換する物で、車内で自宅で使う家電が使えるようになります。
インバーターを選ぶ際に重要な仕様について説明します。
自宅で使われているAC100Vは交流になります。右図を見てもらって説明すると、電圧が+と-を交互に流れていて、この交互に流れる1サイクルが1秒間に来る回数で周波数が決まり、東日本が50回来るので50Hzと西日本が60回来るので60Hzとなっているのはなんとなく聞いたことがあるかもしれませんね。
この波形には矩形波・正弦波と呼ばれる形があり、矩形波ではテレビ・電気ポット・パソコンなど使えない機器があるので、若干値段が高くなるけどなるべくなら正弦波仕様を選んだ方が良いです。
当然一般家庭に送られてきているAC100Vは正弦波で送られてきている。
また正弦波と矩形波の中間的な疑似正弦波などもある。
インバーターの容量について紹介します
インバーターにも当然容量があります。前回のバッテリー編でも書いたように自分が車中泊をする場合にどれほど消費する電気製品を使用するかで容量が決まります。
インバーターの場合は消費時間は関係なく、単に消費するW(ワット)数を足し合わせた数より余裕を見て1.3倍程度のインバーターを選ぶと良いでしょう。
インバーターの性能表記に定格出力〇〇〇W 瞬間最大出力〇〇〇Wと書かれています。定格出力は長時間使い続けられる出力で、瞬間最大出力は一部の家電製品でモーター駆動する掃除機・洗濯機・乾燥機といった家電の場合、始動させる時に瞬間的に定格出力の数倍もの大きな突入電流とも呼ばれる大きな電力を必要とします。これに瞬間耐えられる電力値を最大瞬間出力と呼ばれ、大抵は定格出力の2倍程度ありこの位あれば問題ないと思われます。
管理人チョイス
とりあえず、1,000Wクラスの機器を使うことを想定して定格1,200W 瞬間最大出力2,400Wの容量のインバーターをチョイスしました。
ホントに沢山のメーカーがあり迷ってしまいます。ほとんどが中国製で、時々日本の「大橋産業」製の物もあります。迷った挙句、結局選んだのは中国製でメーカーは「GIANDEL」定格出力1,200W・瞬間最大出力2,400W 55Hzの物を選びました。
◆具体的な仕様は、
・入力電圧: 9.8-16VDC(定格入力電圧:12VDC)
・出力電圧: 100V±10%
・ヘルツ: 55Hz±1Hz(50Hzと60Hzの電器も使用可能)
・出力波形: 純粋な正弦波で、使用する機器に制限なく、幅広く使用可能。
・出力電力: 0~1,200W
・波形歪: 商用電源より良好、3%に達していません。
・サージパワー: 2,400W
・USB出力ポート: 2口で、5VDC、2.4A(総電流4.8A)
・無負荷電流: 0.7A±10%
・ヒューズ数: 30A×4
・作動温度: -10-45℃
・ケース: アルミ製
・カラー: 銀