まずは、バッテリーを選定します。
どんな種類のバッテリーがサブバッテリーシステムに向いているのか調べます。
その1:サブバッテリーシステムに関連するところで簡単にバッテリーを種類分けすると、「スターティングバッテリー」「ディープサイクルバッテリー」に別けられます。
「スターティングバッテリー」
車に搭載されているバッテリーでエンジンを始動させる時に瞬間的に大きな電流を取り出すことが得意なバッテリー。
「ディープサイクルバッテリー」
少量の電流を長時間供給する能力に優れ、繰り返し放充電が可能なバッテリー。
その2:サブバッテリーシステムに関連するところで簡単にバッテリーを種類分けすると、「解放型」「密閉型」に別けられます。
バッテリーは化学反応で電気を充放電します。充電の際に水が分解されて水素が発生します。水素は爆発する危険性が非常に高く、大気に開放する必要があります。
「開放型」
発生した水素を逃がすための通気口があり、水が水素として逃げた分を補うために精製水を入れる必要があります。
「密閉型」
メンテナンスフリー(MF)バッテリーとも呼ばれ、ガスの発生を抑えるため電極にカルシウム鉛合金を使用しておりガス抜きや精製水の補充が必要ないしくみを採用、同時に自己放電が少ないという特長を持っています。
サブバッテリーシステムに使うバッテリーは、ディープサイクルバッテリーの密閉型になります。 ※密閉型でも水素は少量発生するので換気は必要。
続いてどの程度のバッテリー容量が必要か?
自分はエンジンを止めてから車の中でどんな製品を同時に使いたいか、をイメージしバッテリーの容量を決めます。 通常バッテリー電圧は12Vで、アンペア(Ah)で容量が決まり、大きいアンペア数を選んだ方が大きな電力を消費する電化製品が使うことが出来ます。 電力は、電圧値×電流値なので100Aのバッテリーを選べば12×100で1200Whとなり1200Wの電化製品を1時間使えることになります。(実際は60~70%程度使ったところで充電しないとバッテリーの寿命が低下する)
大きな電力を消費する電化製品と言えば、ドライヤ・電子レンジ・トースターなど1000Wクラスがあります。でもドライヤーを1時間も使う人はそういないと思います。 そこで長時間使う電化製品として代表的なのは冷蔵庫で、これは旅に出たら常に電源ONしておきたいですよね。車載用の小型冷蔵庫であれば40Wh位の消費量なので、10時間使って400W消費します。
管理人がチョイス
私がイメージしたもっとも電力を使う状況は、車のエンジンを止めてから
冷蔵庫(40Wh)*10時間+テレビ(20Wh)5時間+電気毛布(70Wh)8時間使うことを想定し、
合計すると約1,000Whになります。
そこで私が選択したのは、115Ahの容量(1,380Wh)のバッテリーで、メーカーはアメリカのACDelco(エーシーデルコ)マリン用ディープサイクルバッテリーM31MFを選択しました。
サブバッテリーではココの物を使っている人が一番多いと思います。