涸沢カール
涸沢カール(からさわカール)は、長野県松本市安曇にある日本有数の氷河圏谷である。
登山日 2010年10月14~16日
10月3連休に有休を付けテントを背負って3泊4日の縦走を計画。
1案 扇沢から入って鹿島槍ヶ岳、五竜岳を経由し猿倉に下山。
2案 南アルプスの黒戸尾根から甲斐駒ケ岳を登り早川尾根を通って夜叉神峠に下山。
3案 三股から蝶ヶ岳を経由して涸沢に入り紅葉を見る。
ところが、8日(金)に仕事の都合で休めなくなり、更に9日(土)は大雨の予報結局この3連休はあきらめて、次の週末に予定を移すが、多くの山小屋は、営業が10月11日で終了し水などの確保が出来なくなり、1案・2案共にお流れとした・・
3案で決行の予定が、出発の前々日に三股の林道が9日の大雨で通行止めの情報が入りこれもダメ。
まあ、今年の山は3000m峰狙いで結構ハードな山登りが続いたので、今回はマタ~リする事に決め、上高地側から入山することにした。 しかも、奥穂・北穂にも登らず、涸沢に停滞し帰りにパノラマコースを通って帰る。
食材をたんまりと入れたためザックの重量が22kgまで膨らんでしまった。 涸沢の標高は2300mほどしかないので、大丈夫でしょう。
13日(水)はPM5:30まで仕事をして自宅に戻り、夕飯を食べお風呂に入り、PM9:30に夕立の大雨の中自宅を車で出発~! 八王子I.Cから乗り松本I.Cを目指す。 AM2:00過ぎに沢渡に到着、市営駐車場に車を止めバスの始発AM5:40に間に合うように5:00に目覚ましを掛け車の中で仮眠。
5:00に起きたが、支度に送れ結局バスには乗れず、タクシー1000円で上高地を目指す。
AM6:00に上高地バスターミナルに到着
流石にこの時期の朝は寒い。
すぐに梓川に出て河童橋と穂高の山並みを視界に入れる。
いつもながらこの景色を見ると心躍る。
河童橋からの眺め
9月に歩いた奥穂から西穂側に日光が当たり始める。
河童橋を後にして、明神を目指し梓川を左に見ながら歩き始めると、
途中で明神岳が梓川越しに見え始める。
明神に到着!
ザックの重量が重い事と、途中で写真を撮っていたら50分掛かってしまった。
明神~徳沢間で、沢に落ち葉と苔が綺麗だったので・・
前穂高岳の2~8峰?が見えている。
徳沢に到着!
相変わらずここのテン場は芝生の上で気持ち良さそう。
徳沢園に到着しココでザックを降ろし休憩。
徳沢と横尾の途中にある新村橋で、帰りはココに出てくる予定。
程なくして横尾に到着!
ココまで河童橋から11kmもあり、しかも標高差が約100mしかない平坦な道。
上高地からバスで横尾まで送迎して欲しいナ~
ココで行動食定番の薄皮つぶあんパンを1個食べる。
横尾大橋を渡ると涸沢方面に行ける。
槍方面に向う人は少なく、この時期は断然涸沢が人気。
屏風岩にへばり付いた紅葉もなかなか!
横尾から本谷橋までは緩やかな登りが続く。
標高が上がって来ると紅葉が鮮やかになってきた。
本谷橋に到着。
皆さんココで休憩。
本谷橋を過ぎると、本格的な登りが始まる。
更に紅葉の色合いも鮮やかになって来た。
登山道から見た向かいの山の紅葉が見事。
どこを見回しても紅葉が凄い・・・・
涸沢カールが近づいてくると更に紅葉の色が濃くなってきた。
涸沢カールが見えてきて、目的地の涸沢ヒュッテも近づいてきた。
涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐。
涸沢ヒュッテの吹流しが見えてきた。
紅葉のピークは涸沢ヒュッテの廻りでしょうか?
パノラマコースと涸沢ヒュッテの分岐!
ようやく目的地の涸沢ヒュッテに到着。
まずは、テラスで生ビールとおでんを注文!
ところが生ビールは本日売り切れとのこと、しゃーないので缶ビールで我慢。
2年ぶりの涸沢ヒュッテのおでんにしゃぶり付く♪
涸沢ヒュッテの吹流しとカールの紅葉!
カールの全体像。
しばらくテラスでくつろいだ後に、涸沢ヒュッテでテン場の受付をする。
1人1泊500円也
手書きの地図!
判りやすいですね~
涸沢カールの夕方は早い!
穂高岳に日差しが遮られ暗くなるのが早く、更に気温も下がってくる。
今回の夕食は、山では定番のカレーにする。
普段はレトルトのカレーを温めてご飯に掛けて食べているが、今回はルーから作る。
材料はカレールー:ジャワカレー中辛
野菜:玉ねぎとにんにくの芽
お肉:豚の角煮
山雑誌のPEAKS10月号で紹介されていた鎌倉煮で、常温保存が出来るので
山に持ってくるには最適。
コッヘルに油を引いて玉ねぎと、にんにくの芽を入れて炒め、
水を300ccほど入れ沸騰したら、豚の角煮とカレールーを入れて
3分ほどかき混ぜると出来上がり。
チョッと横着ですが、この中にご飯を入れるとこれが旨いんです♪
2010/10/15
夜から降り出した雨がAM10:00まで降り続いたので、
テントの中でコーヒーを飲みながら小説を読む。
今回持ってきたのは、石田衣良の〝約束〟。
これは長男(中3)の夏休みの読書感想文用に買ったもので
私も読んでなかったので今回もって来た。
7話の読みきりなので山の空いた時間に読むには丁度いい。
お昼前に雨が上がった。
涸沢ヒュッテに行って前日売り切れていた生ビールとおでんを食べる。
写真を撮るのを忘れて、生ビール半分と、大根半分・ガンモ半分食べてしまった・・・
涸沢小屋の周りの紅葉も凄い事になっている。
本日は涸沢ヒュッテで友人と待ち合わせしていたので、テラスでPM1:00頃から
待機していたが、なかなか現れず諦め掛けたPM3:30に到着した。
友人は涸沢ヒュッテに宿泊で、私は当然テント泊。
お互い夕飯後にヒュッテ内で落ち合いアルコールを飲みながら他のお客と共に
ビデオを鑑賞し、PM8:00頃にそれぞれの寝床に向った。
2010/10/16
涸沢の巨岩の上で朝日撮影
穂高が紅く焼ける事を期待しまして待つ。しかし焼ける事はなかったが、
頂上付近には雲が掛かり朝日が中腹の紅葉のみを照らす幻想的な
感じがなかなか良かった~
本日の下山ルートは、友人はスタンダードルートの本谷橋→横尾→徳沢で、
私は、パノラマコースを通り屏風の耳へ行き、時間をみて行ければ屏風の頭まで、
その後パノラマコースで下り徳沢で落ち合います。
屏風のコルまでなかなか素晴らしい道が続きまっせ♪
途中から槍が姿を表わした。
垂直下降ありです。
〝屏風のコル〟に到着し、ザックをデポし〝屏風の耳〟を目指す。
〝屏風の耳〟に向う途中で前穂・奥穂・涸沢を俯瞰。
〝屏風の耳〟から〝屏風の頭〟を目指してを少し下ったが、ハイマツが凄くて
進めない・・・・
徳沢で友人と待ち合わせしていたしあきらめました。
〝屏風の耳〟から涸沢カールをアップで!
更に奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳を!
槍ヶ岳もクッキリと見て取れる。手前は草紅葉!
横尾もはっきり見えます。
涸沢ヒュッテから本谷橋に向かう登山道。
30分ほど〝屏風の耳〟で撮影して〝屏風のコル〟からの下り!
パノラマコースは健脚向きと書いてあった。
距離はたいしたことないが、とにかく歩きにくいコース。
友人を待たせては悪いと思いガンガン飛ばして30人は抜いて
涸沢からC.T4時間40分のところ、実質3時間で徳沢まで降りてきた。 徳沢に着いても友人は居らず、あまりにも遅いので横尾まで迎えに行こうかと真剣に考えはじめた時に1時間遅れで到着した。
パノラマコース途中にあった〝氷壁〟の原点
帰りの途中で、乗鞍方面に向かい「乗鞍高原温泉 湯けむり館」で温泉に入り帰宅した。
【雑感】
2泊3日で涸沢泊だとゆっくりとのんびり出来てリフレッシュできた。また来年も同じように来ようと思う。