たまたま4連休が取れたので真ん中の2日を利用して飯豊山に登ってきました。会津駒ヶ岳も登る予定にしていたけど天候の関係で諦めた。
飯豊山までのルートはどこから登っても9時間以上のC.Tなので、福島側のメインルートとなる河入から入り、長坂尾根を登って頂上に最も近い本山小屋に泊まることにした。
金曜の20時に家を出発し東北道へ。眠い目を擦りながら磐越自動車道に入り新鶴P.Aで仮眠し、4時に起きて河入の登山道入口を目指す。
5時30分頃御沢キャンプ場の駐車場に到着し準備して5時45分登山スタート。
まずは林道を進み御沢登山口から本格的な登山道が始まる。下十五里・中十五里・上十五里・笹平・横峰と急登を2時間ほど登ると水場「峰秀水」に着いた。石と粘土質の岩壁から清らかな水が滾々と湧いている。
ココから少し進むと三国岳に向かう急峻な尾根が見える。鎖やロープの掛けられた岩場を登り登山口から3時間で三国小屋到着。おにぎりを食べたり10分ほど休憩して次の切合小屋を目指す。(C.Tで2時間)
切合小屋に向かっているとこれまで調子の良かった下半身が、ウソのように動か無くなって5分毎に休憩する始末。三国小屋を出発する時点で水の残量が250ccしかなく水分をかなりセーブしていたため軽い脱水症状だったと思う。何とか切合小屋の水場で水分を大量に飲んで体力回復!
この頃からガスが掛かってきて遠くが見えない。切合小屋からは草履塚(1,908m)まで登りが続き途中雪渓を越えて行く。ガスっていて展望は全くなし。また御秘所まで下って御前坂を200mほど登ると本山小屋のテント場に出た。そこからスグに本山小屋に12時20分到着。登山口から6時間30分掛かった。
飯豊山の山小屋は避難小屋が多く、寝具無しの自炊が基本となっている。(料金は2,000円)
管理人は常駐していてアルコールや清涼飲料は売ってたりする。
受付を済ませたらマットとシェラフを敷いて寝床を作りコーラを買いそのまま飯豊山山頂に向かう。小屋から山頂の間にだけイイデリンドウが咲いていた。イイデリンドウは基本的に5枚の花びらだけど珍しく6枚のイイデリンドウが何本か見られた。頂上はガスってなにも見えず。
小屋に戻ってから、テン場の下にある水場に行き水2L補給。その後はビールを購入し、つまみをもって表のベンチで寛ぐ。近くにいた宿泊者の皆さんと登山の話で盛り上がった。4時を過ぎるとガスが取れて西吾妻や磐梯山が見えて来た。
管理人が18時から神社で宴会します。各自アルコール持参して集まって!の掛け声で数人が神社に集まり山の話で更に盛り上がる。盛り上がった話題が2個あって、1ツ目が数日前にテレビ番組「嵐ツボ」で嵐の相場君が来た時に案内した平野さんも居て、最後には相場君のほっぺにチューさせられた!と嘆いていた^^ 2ツ目は今年2年振りに開催されるトランスジャパンアルプスレース(TJAR)に出場する男澤博樹(宮城)さんも居て出場資格や装備の話なんかで盛り上がった。
21時前に解散して山小屋に戻り寝た。
次の日は4時に起きて朝日を待つ。トイレ渋滞が空いた瞬間を狙って入ったら日の出の瞬間を見逃した。。。。_| ̄|O
日が昇ると遠くまで見通せ朝日岳・鳥海山・月山なんかも見えていた。
小屋に戻りラーメンを作って食べ、再度飯豊山の頂上に立ってから下山開始した。切合小屋➩三国小屋を経由し同じ道を下り4時間で下山完了。「いいでの湯」で汗を流して帰ってきた。
御澤キャンプ場駐車場。全て登山者でキャンパーは1人もいない。
トイレは綺麗で紙も用意されていた。
キャンプ用の炊事場。
さて百名山でも指折りの人気の山。楽しみです。
まずは林道を歩く。
杉の巨木が現れる。
御澤の杉・栃
ココで登山道と大滝に分かれる。
このルートが飯豊山の表参道。。
登山道スタート
地蔵山まで急な登りが標高で900m続く。等間隔で開けた休憩場所がある。
まずは下十五里。
登山道は整備されていて歩きやすい。
中十五里。
上十五里。
粘土質の登山道にコケ。
笹平。
横峰。順調に標高を稼いできた。
背の高い木が減ってきて、三国小屋が見えた。
峰秀水。ちめたくて旨い♪
三国小屋から先の稜線。
県境の峰を歩いている。山形県側には雲海。
こちらは福島側。
三国小屋までは鎖やロープの設置された岩々の稜線を登って行く。
剣ヶ峰?
もう少し。
三国小屋到着。登山口から3時間。
続いて切合小屋に向けて稜線を進む。
途中の種蒔山。
マツムシソウとお尻を向けるミツバチ!
切合小屋到着。
切合小屋の水場。期待したほどは冷たくなかった。
ガスって来たけどまずは草履塚に向かいます。
雪渓はまったく問題なし♪
草履塚到着もガスってなにも見えず。
草履塚から一旦下って姥権現。
ココから御前坂を200m登る。
御前坂は石がゴロゴロしていて登り難い。
テン場を過ぎて本山小屋。
本山小屋到着!定員50人の小さな小屋。
管理人が雪渓から雪をすくって冷やしているのでドリンク類はキンキンに冷えている。
ガスっているけど飯豊山山頂に向かいます。
6枚花びらのイイデリンドウ。
通常イイデリンドウは5枚。
花は1cm程度で小さい。
頂上!
小屋に戻って水汲みに行きます。
ちめたくて旨い。
管理人はこの雪渓を取って飲料を冷やしている。
夕方ガスが取れて視界が広がった。
雲海が良い感じ。
飯豊山が暮れて行く。
朝焼け具合がイイね~
飯豊山も焼けている。
小屋下のテンバ。
磐梯山。
蔵王側から日の出。
雲が焼けてキレイ。
朝日岳の後ろに月山。左側羽黒岩?の後ろには薄っすらと鳥海山が見える。
もう一度飯豊山に向かいます!後ろ側には飯豊連峰最高峰の大日岳。
飯豊山荘から飯豊山頂に向けて直登するダイグラ尾根。C.T9時間30分
飯豊山頂に向かってます。
飯豊山頂。晴れると気分が良い。
ずっと続く稜線。
眩しい♪
下山途中のテンバ。小屋泊まり2,000円とテン場代500円のどっちを選ぶ?
草履塚から飯豊山を振り返る。
雪渓近くにチングルマ。
【雑感】
ガイドの人など山慣れた人たちが、一番いい山としてあげる事が多い飯豊山。登ってみてると良く判る。綺麗な稜線と花は多いし適度に存在する山小屋など縦走するには楽しそうな山でした。またの機会に今度は3泊程度かけて縦走したい。