2015年10月17日(土)に前日焼岳に登って徳沢でテント泊後にヒュッテ西岳近くの「赤沢山」と「赤岩岳」に登ってきました。
両方の山ともに登山道で最も近づける場所まで近づいたため百高山としてはクリアしたことにしていた。しかし、何となく納得がいかなかったため、今回キッチリ頂上にある三角点をタッチしてきました。
百高山の中でも最も頂上を踏みにくい赤沢山と赤岩岳。山と高原地図にもルートは掲載されていない。ヒュッテ西岳のテン場の先から道なきルートを下って更に登り返した先にある赤沢山頂上。それと大天井岳とヒュッテ西岳の途中にある赤岩岳。
テント泊した徳沢で4:00に起きテントから顔を出し空を見上げると星が輝いている~。今日の天気予報は下り坂だったので全く期待していなかったんだけど、どうやら雨雲が東よりに逸れたみたい。流石晴れ男です♬ まずは朝飯のラーメンを食べてアタックザックに荷物を詰めトイレを済ませ、スタートしたのが5:00。
ヘッデンを点けてまずは横尾を目指して林道を歩き始める。気温は0℃位か?かなり冷えている。45分ほど歩いて横尾到着。トイレが新設されていました。写真を撮ったらスグに出発し次の目的地槍沢ロッジに向かう。出発して2時間弱の6:56槍沢ロッジに到着。更に進み7:20ババ平到着。ココも新しいトイレが設置されてました。大曲の水俣乗越分岐7:40到着。ココまで2時間40分でまあまあのペース。
ココからメインルートの槍沢から離れ水俣乗越を目指して急登を登り始める。1時間強で水俣乗越到着。冬対策で道標がブルーシートでグルグル巻きになっていた。左に行けば槍に向けた東鎌尾根、まっすぐ進めば北鎌出会いに出る天上沢で右に進めばヒュッテ西岳に出る。今回の目的地はヒュッテ西岳近くの赤沢山と赤岩岳を登るので右に進む。ガレた場所や梯子の急登を登り9:30ヒュッテ西岳に到着した。
徳沢から4時間30分掛かった。体育の日で営業を終えひっそりとしている。ココでSOYJOYを食べて腹を満たしテン場に進む。
テン場の最南端に進むと赤沢山がはっきり見える。まずはテン場最南端にある岩の横を下っていく。この岩は左右どちらからでも下っていける。この岩の下側に出ると薄らと踏み跡が残った登山道を下っていくとすぐにトラロープが目に入る。
このロープを見つけることが出来れば赤沢山は攻略出来たも同然!後はこのロープ沿いに進めば鞍部に着ける。とにかくトラロープをたどっていくことが大事。暗部につくとそこからの登り返しは踏み跡がしっかりしているので迷うことはない。
このルートは稜線上を進むか槍沢側を巻くかの2パターンしかなく二ノ俣谷側を巻くことは無い。この時期だと北側斜面に残雪が残っていたが慎重に抜ければ問題のないレベル。登り返しが終わって頂上台地に出れば更に踏み跡が明瞭になり、頂上を示す三角点まで導いてくれる。帰りは元来た道を戻る。
続いて赤岩岳を目指して大天井岳方面に向けて進む。しばらく進むと左側に小ピークを見ながら右側を巻くルートに出る。地図上ではピークは3カ所あり大天井岳に一番近いピークが赤岩岳。取り付きが解り難いのでGPSを見ながら見当を付ける。急なザレ場を登りハイマツを漕いで稜線に出ると15mほど先に大きく露出した三角点が見えた。狭い岩の稜線沿いを進むには危なすぎる為、右側を巻いて何とか三角点に到着した。ピンポイントでは赤沢山よりこちらの方が危険な感じ。
写真を撮ったら気を付けて登山道まで下り今回のミッション終了! ヒュッテ西岳に到着し赤沢山と赤岩岳頂上を攻略するのに3時間を要した。
あとはテントを張っている徳沢まで戻るのみ。14:15に到着した槍沢ロッジでやきとり丼とビールで遅めの昼食を食べ、徳沢に到着したのは16:30でトータル11時間30分掛かった。
後で計算すると今回のC.Tは赤沢山と赤岩岳を登る3時間を入れると16時間にもなる超ロングコースでした。。。。ビックリ
最終日。上高地バスターミナルからバスに乗り釜トンネル出口の「中の湯」で下車。歩きで安房峠途中にある焼岳登山口の駐車場まで50分掛かって到着。
帰りの途中でいつもの〝そば処わたなべ〟に寄ってそばと蕎麦がきを食べて帰宅しました。
おしまい
4:30月明かりに照らされる山々。
横尾の新設されたトイレ。
横尾山荘。
涸沢に向かう屏風岩方面!
横尾のすぐ先の槍ヶ岳・蝶ヶ岳分岐。
槍沢ロッジ。
ババ平の建設中のトイレ。使えるのは来年からかな?
横尾尾根に陽射しが~!今日も良い天気だ
槍沢大曲に向けて進む!
水俣乗越分岐。
3000mの山には数日前に降った雪が残っている。
水俣乗越到着!あららブルーシートでグルグル巻き。。
遠くには高瀬ダムと針ノ木岳?
北鎌出会いに向かう天上沢!更に進むと夏に訪れた湯俣温泉に出る。
また北鎌歩いてみたいな~。あの興奮と緊張感に満ちた山登りは忘れられない!
西岳方面に少し進むと槍の穂先が見えて来た。
良い景色だ~♬
槍へと続く北鎌尾根。
ヒュッテ西岳に向けてひたすら登る!
北側斜面には残雪。
なんだこれは、モフモフして気持ちよさそう。
来年まで冬眠中のヒュッテ西岳!
槍ヶ岳を見るには最高の場所だな~
常念岳側。東側は雲が多い。
ヒュッテ西岳テン場のもっとも南側にある岩。赤沢山向かうルートの目印。
赤沢山。
登山道らしきルートを降りて行くと目印があった。
トラロープ発見。このルートで間違いなし。
トラロープに沿って降りるけどこの辺道無し。
トラロープが無くなる辺りで右側の根のトンネルを進む!
またトラロープ出現!危なっかし場所を数メートルトラバース。
この辺でトラロープ終了。ハイマツのトンネルを降りる。
鞍部まで降りてきてその先を見上げる。
目の前は小ピーク。踏み跡が明瞭で迷うことは無い。
北側斜面に残雪。
小ピークを越えて頂上台地はもうすぐ。
頂上台地到着。三角点は登りきった地点から200mほど進んだ先にある。
そこまでは明瞭な登山道あって迷うことは無い。
三角点みっけ♬
タッチ!
槍と赤沢山三角点。
北穂をズーム。なんか寒そう!ぶるっ
写真も撮ったし来た道を通ってテン場に戻ります。
慎重に下ります。
ココを登り返します。
登り返しの途中~ハイマツ漕ぎ!
登りはハイマツが下向きなので登り難い。
トラロープまで登ってきました。
崩れた斜面をトラバース。
ヒュッテ西岳に戻ってきました。今度は赤岩岳攻略に大天井岳方面に向かいます。
鷲羽岳・水晶岳・赤牛岳方面。
赤岩岳の場所をGPSで確認して急斜面のザレ場ココを登りまっす!
結構な急斜面でザレて滑るんでハイマツを使って登った方が無難。
途中まで来て先を見上げる。左の方にトラバース気味に進むのが正解。
登ってきたザレ場を見下ろす。下には登山道!
このシートのある方に来ると間違い。
でもココから強引にハイマツ漕いで稜線に出た。
最小で幅10cmのナイフリッジを慎重に通る。
赤岩岳三角点到着。
通ってきたナイフリッジを振り返る。
アップにすると今にも崩れそうなナイフリッジなので
帰りは左側を強引に巻いて進んだ。
槍ヶ岳に雲が掛かってきた。
ヒュッテ西岳に戻る途中の登山道。
ヒュッテ西岳に戻って来て今回のミッション終了~
下山途中でナナカマドの実
水俣乗越から槍沢大曲りへ降りる途中で、赤沢山に向かうルートが見えた。
途中の水場旨い♬
紅葉もまだまだ見頃。
槍沢ロッジで遅い昼飯。やきとり丼!旨し
黄葉も綺麗!
唐松の黄葉。
16:30徳沢到着。
テントは設置済なのですぐにビール!
徳沢園内のカウンターバー!おっされ~
朝日に照らされる明神岳。やたらと赤かった!
上高地に向かう途中から。
唐松が好い感じ。
河童橋に来るとなぜか撮ってしまうこの光景。
おととい登った焼岳。
気温が下がったので川霧が発生。
釜トンネル中の湯停留所近くにある卜伝の湯。塚原ト伝とは関係ないらしい。。
この辺が紅葉のピークみたい。
焼岳登山口駐車場に置いた車回収のため安房峠(車道)を登って行く。
紅葉が綺麗で疲れを感じない。
今回も天気に恵まれました~♬
安房峠の登り途中から見えた明神岳。
紅葉と青空が映えるね~
いつもの蕎麦処わたなべで蕎麦を食べて帰路に就く。。
【雑感】
今回の3日間共に天気に恵まれて、全てのミッションをクリアすることが出来た。焼岳登山口に車を置いて焼岳経由で上高地に入ると、駐車料金は掛からないしバス代も中の湯までの770円済んで安上がりでした。
山登り以外にも「U.Lドームシェルター2型」と「CANON PowerShot G7 X」の実力チェックも兼ねていた。これに関しては後日。