2015年第11弾は先週のリベンジで〝甲斐駒ヶ岳から鋸岳〟に登ってきました!
もうこうなったら意地です。先週失敗した鋸岳に今週も行ってきました。そして今回は無事に頂上をゲットしました。
今回のルートは芦安温泉に車を置いてバスで広河原に入り、更にバスを乗り継ぎ北沢峠へ。駒津峰から甲斐駒を経由して六合目小屋に宿泊。翌日鋸岳を往復し六合目小屋に戻り甲斐駒まで登り返し北沢峠に戻る1泊2日のルート。
北沢峠に16時までに戻れば最終のバスに乗れる計算です。六合目小屋⇔鋸岳往復のC.Tが9時間30分で北沢峠まで戻るとなると14時間のロングルートで、六合目小屋を11時までに出発出来なければ六合目小屋でもう一泊し翌日下山する計画。
六合目小屋までのあらすじは省略して、装備は六合目小屋が満員で泊まれなかった場合を考え、テント装備+水場が枯れていたら大変なので北沢峠で5Lの水を汲んで行ったのでザックが22kgになってきつ~い甲斐駒までの登りでした。
結局六合目小屋の宿泊者は4人で60歳台のご夫婦と60歳台の単独男性と私でした。水場もしっかり湧いていました。まあそんなもんです。
宿泊者はそれぞれ下山口が異なって、60歳台のご夫婦は角兵衛沢を下り戸台に下山。これが一般的なルートでC.Tが10時間10分。60歳台の単独男性は釜無川へ下山でC.Tが10時間35分。
8月1日(土)3時に全員目覚める。朝飯や準備で出発は4時でC.Tのもっとも長い私から暗闇の中ヘッデンを点けてスタート。好調に登山道を進めたのは15分でスグに登山道をロスト。引き返してそれらしい登山道を見つけて進むがまたロスト・・・・・・・。
なんとなく根本的に道を間違っているような感じ。後から出発した夫婦と登山道を探すがなかなか見つからない。どんどん踏み跡が薄くなってくる。途中でスマホのGPSで現在地を確認すると、稜線まで上がれば登山道がありそうなので藪を漕いでなんとか稜線に出て本来の登山道を発見した。ココまでで30分ほど時間を無駄にした。
稜線に出て右にしばらく進み開けた場所に出ると・・・・・おかしい鋸岳から離れて行く。藪漕いで上がった稜線は烏帽子岳に向かう稜線に出てしまったようで、稜線に出たら左に向かわなければ行けなかった。すぐに逆戻りすると、甲斐駒・鋸岳・烏帽子岳の分岐に着いた。
正規のルートに戻ってからは、ルートロストすることなく中ノ川乗越に到着。ココから第二高点に向けた150m位のガレ場登りになる。踏み跡が残っているので第二高点まで迷うことなく登りきった。
ココからが今回の核心部に突入する。まずは大ギャップを越えるために一旦長野側に下降する。ココは大きく迂回しないと断崖の先に出て進めなくなる。帰りに気付いたが正規の下降点入口にはケルンがあるので注意深く観察しよう。
大ギャップに降りて少しだけ下ると右斜め上に登るルートがるのでココを進む。踏み跡がしっかり付いているので迷うことは無いハズ。そして岩の斜面を削ったトラバースを過ぎて上を見上げると「鹿窓」が見えてくる。鹿窓から下がっている鎖が見えたのでそこまで岩場を直登したら左側にチャンと鎖まで到達できる登山道があった。><
鹿窓とは岩場に空いた縦2.5m・幅1m程の穴のことで、名前の由来は判らないが鹿がこの穴から覗いていたことからこの名が付いたことは容易に想像できる。
鹿窓を越えると次は小ギャップを越えるがココは登りも下りも鎖が設置されている。鹿窓側に設置されている鎖が15mほどで、鋸岳側に設置されている鎖が10mほどで鹿窓側からの下りは薄い登山道を使えば最後の5mだけ鎖を使えば降りられる。鋸岳側の鎖は頑張れば鎖を使わなくて登れそうだけど無理をしないでしっかり鎖を掴んで登った。
小ギャップを過ぎれば鋸岳頂上まで危険個所は無く、7時30分頂上到着。小屋から3時間30分掛かったが、ルートロストが無ければ3時間で到着可能だ。
写真と動画を撮り、同じ道を使って六合目小屋に戻る。小屋に戻るのに要した時間はC.T4時間40分のところを半分以下の2時間5分で戻ってきた。時間は10時20分でこの調子なら十分北沢峠の最終バスに間に合う。スグにパッキングして10時40分に甲斐駒ヶ岳に向けて出発した。結構疲れていて甲斐駒への登りで1時間45分掛かり、その後の北沢峠までの下りはほぼコースタイムで下って、15時30分北沢峠のバス停に到着した。
乗合タクシーで広河原へ到着。北沢峠行きのバスが出るまで近くをウロウロ。
北岳が見えるところまで行ってパチリ。
広河原インフォメーションセンター
北沢峠到着!こもれび山荘で水5L補給
こもれび山荘横から甲斐駒を目指して登る!
甲斐駒に北沢峠側から登るのは初めて!
重くなったザックと風が通らない樹林帯で汗が噴き出る
遊歩道と甲斐駒分岐!
登山道は良く整備されていて歩きやすい!
二合目!
木々の隙間が多くなりそろそろ森林限界を迎える!
双児山!頂上手前のお地蔵さん
双児山頂上!
次の駒津峰まで一旦下り登り返す!
ガレ場を登る!
二回目の駒津峰!ココも日本百高山のひとつ。
チョッと休憩して甲斐駒を目指すけどガスって来た!
六万石!
こちらは甲斐駒頂上への直登コース!今回は巻き道で・・・・
ハナニガナ!
!
甲斐駒頂上到着!
2,976m!
更に六合目小屋を目指して稜線を進む!
六合目小屋間ではC.Tで1時間。
奇岩と石灰岩の美しい稜線!
不鮮明な登山道が続くが、所々でケルンが目立つ!
岩を巻くところで最初の鎖!
天気は上々!奇岩と青空が似合う
下りきったあたりに六合目小屋があるはず!
見過ごさないように注意を払う。
振り返ってパチリ!
人の通りが少ないので所々で藪漕ぎ!
縦方向の鎖!
下から見るとこんな感じ!
鎖場を過ぎてほどなく六合目小屋発見!
上から見ると普通の小屋に見えるけど・・・・
やっぱり石室ダ~!
回り込むと入口がある!60歳代のご夫婦が先着でいました。
水は十分に汲んできたけど水場を見たくて汲みに行く!
ココを左側に下って行く。踏み跡があるんですぐ判る。
急な登山道を8分程度下ると水の音が聞こえてくる!
両手を使って登るのでアタックザックを持ってきた方が無難。
水を汲みやすいようにジョウロとホースが置いてあった!
完全な湧水でちめたくて旨い♪
小屋に戻って来てこもれび山荘で買ったビールを飲むがやっぱり温い。。
六合目小屋内部は2010年頃に改築され綺麗になったそうな!
小屋前で単独の男性と話しながら焼酎を飲んでいると
雲が晴れてきたので双児山をバックに!
4時に六合目小屋を出発!
迷いまくって5時20分三ツ頭分岐!多分30分程度無駄にした。
熊沢穴ノ頭を通過し、第二高点のガレ場が見えて来た!
中ノ川乗越への看板
中ノ川乗越到着しこれから登るガレ場を見上げる!
ガレ場を登った上部!
マツムシソウ!
ミネウスユキソウ!
2,675mの第二高点到着!
第二高点からみる鋸岳(第一高点)!
鹿窓に向けて大ギャップを回り込むため長野側に下り始める!
途中で断崖に出て行き場を失ったが、何とか正規ルートを見つけて、
大ギャップの割れ目に降りてきた!
大ギャップを見上げる!
岩を削ったトラバース道!
はるか上の方に鹿窓発見!
鹿窓から降りてくる20mほどの鎖!
鹿窓到着!高さ2.5m幅1mほどの穴
鹿窓への登り。(9分18秒)
鹿窓まで直登してるけど左側の巻き道を使うともう少し楽に登れる。
鋸岳(第一高点)が近づいてきた!
続いて小ギャップを越えなけば鋸岳に辿り着けない!
こちらは鋸岳側小ギャップ登りの鎖!
こちらは鹿窓側小ギャップ登りの鎖!
小ギャップ登り。(1分47秒)
小ギャップを越えると鋸岳(第一高点)まで難所は無い!
鋸岳(第一高点)到着!六合目小屋から3時間30分要した。
鋸岳(第一高点)から第二高点を見る!
鋸岳頂上。(16秒)
同じ道を戻るためまた鹿窓!
鹿窓側から第二高点への登り。(20分22秒)
ルート確認用なので興味のない人は飛ばしちゃって下さい。
中ノ川乗越で第二高点のガレ場を振り返る!右寄りを登って行く。
甲斐駒が近づいてきた!六合目小屋はこの途中にある。
六合目小屋に10時20分無事生還!帰りはルートが分かっているので
鋸岳(第一高点)から2時間5分で戻ってきた。
甲斐駒を登り返す途中で入道雲!
可愛い鎖場!^^
1時間45分掛けて甲斐駒に戻ってきた!
12時25分なので北沢峠発の最終バスに間に合いそう。
駒津峰に向けてザレ場を下る!
駒津峰を越えて仙水峠に向けた下り!
仙水峠到着!
皆さん甲斐駒の頂上の雲が取れたと大喜び!
岩々!
右も左も岩々!
岩々を過ぎて樹林帯に入ると仙水小屋は近い!
仙水小屋到着!この水が無茶冷たくて旨い♪
今まで登った山でココの水が一番旨いかも
こじんまりした良い小屋!
栗沢山・仙水峠分岐。
新しくなった長衛小屋!
長衛小屋テント場の脇を抜けて北沢峠バス停に向かい15時30分バス停到着!
【雑感】
なぜか9月の第二週目に百座目の白山に登ることが決まっている。
それまでに残り10座登って99座にしなければならないため結構プレッシャーだけど頑張ろっと!次は北アルプス最深部の赤牛岳と南真砂岳だ!