毎年11~12月は、夏山でもなく・冬山でもなく中途半端な山なので、登山に対するモチベーションが上がらずなんとなく遠ざかっていたが、天気も良く暇なので意を決して八ヶ岳の〝硫黄岳〟に日帰り単独で登ってきた。
山の具合を調べるために、ネットのライブカメラで山の状況を調べたが、結局見つからず(真剣に探してもいない)まあ雪はほとんどないだろうのあまい判断で準備をした。
アイゼンもアウターシェルも持って行かない。
当日は、モチベーションの低さからかなかなか起きられない。
自宅の布団の中でうだうだして、自宅を出たのがAM4:30頃。
八王子I.Cから中央高速に乗るが、途中で眠くなって初狩P.Aで1時間仮眠をとった。
高速の途中から見えた八ヶ岳は頂上付近が白く雪が積もっている。ヤバいかも!
まあ行けなかったら途中で撤退すればいいやなんて軽く考えて高速を走らせる。
結局駐車場の桜平に到着したのがAM8:40
そこから準備して出発がAM9:20の遅い出発となった。
桜平の駐車場登山口の真ん前に置けた。ココまではダートを7~8km走らないと
たどり着けない。こんなところではジムニーが活躍してくれる。
登山道入り口から100mほど上がると大きな駐車場がある。
所々に車2~3台ほど置ける小さな駐車場が点在している。
この時点で薄っすらと雪が詰もっている。
登山道入り口
まずは、夏沢鉱泉まで車道を歩く。
ほどなくして夏沢鉱泉に到着。冬季閉鎖中
それにしても薪の量が凄い!
続いて、オーレン小屋に向けて歩き出す。
夏沢鉱泉までは車道が整備されているが、それ以降は完全な登山道となる。
すぐにオーレン小屋に到着。ココも冬季閉鎖中。
夏沢鉱泉もオーレン小屋も人気の山小屋で作りもしっかりしてる。
オーレン小屋のテン場。
綺麗に整地されていて、数カ所テントの大きさの板が敷いてある。
テン場を横切って、硫黄岳を目指す。
雪の量がどんどん増えてくる。多分樹林帯の中なので雪が解けなくて
多目に残っていると思う。
途中で、峰の松目と硫黄岳の分岐がある。峰の松目経由で硫黄岳にも出れるが、
直接硫黄岳を目指す。
しばらく樹林帯を歩くと展望が開け北アルプスの山々が見えてくる。
斜面にも雪が積もっているが、アイゼンは必要なし。
赤岩の頭に到着。稜線に出る
右からは赤岳鉱泉からの登山道と合流!
赤岩の頭から硫黄岳を見るここから先は雪の量が少なそう。。
今回オーレン小屋から赤岩の頭まで使った道は積雪が多く、
冬場は使わないように看板に書いてあった。
硫黄岳直下の奇岩群
岩にも海老のしっぽが出来ている。風が強いところに出来る
海老のしっぽのアップ。岩の凸凹に雪や霧が付着して育っていく。
日本100高山77番目硫黄岳(2760m)頂上を頂きました
頂上の案内板に付いた海老のしっぽが発達中。
看板にも海老のしっぽ!複雑な風の流れが判る
だだっ広い頂上部。その先には爆裂火口跡。
硫黄岳山頂の先には爆裂火口跡
頂上は風が強く今回の軽装では耐えられない。
すぐに風を避けられる登山道に戻る。
そこから横岳を見る。本来では横岳まで行く予定でいたが、日焼け止めを忘れて
これ以上雪の上に留まるのは危険と判断して、今回は硫黄岳までとする。
青い空と岩に張り付いた海老のしっぽのコントラストが綺麗!
硫黄岳から横岳へ向けた稜線と、その先に赤岳
赤岩の頭山頂から硫黄岳を見る。近頃この写真の撮り方がマイブーム
北アルプスが全山クッキリと見えていた。
赤岩の頭から下り始め。
雪の斜面を下っていく。
なんかクリスマスっぽい!
慎重に雪の上を下っていく
オーレン小屋の冬季避難小屋。
とっても綺麗で、最悪の場合の非常食も完備されている。
夏沢鉱泉に向けて下るだけ。木漏れ日が気持ちいい!
霜柱作った、小さな落とし穴!
霜柱が積もった落ち葉を押し上げ、その上に薄っすらと雪が積もり、
小さな落とし穴の出来上がり♪
【雑感】
11月末の八ヶ岳をなめていました。ピッケル・アイゼン・アウターシェルも持ってこなく、挙句の果ては日焼け止めまで忘れる始末。