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山登り

厳冬期の「北岳」リベンジ完遂

投稿日:2016年1月2日 更新日:


2015年第21弾は厳冬期の「北岳」に登ってきました!

 前回の【速報】でも書いたように2012年1月のリベンジで、2015年12月28~30日に北岳登ってきました。

 今回の冬はエルニーニョの影響で暖冬が続き雪が少ないって噂だったけど、登る4~5日前にガッツリ雪が降ったみたいで、結局前回登った2012年1月と同じ程度雪が積もっていた。

 日程は、29日(火)の午前中風が若干弱まる予定なので、28日(月)に入山し途中で1泊後、29日(火)午前中に北岳山頂に登り更に山中で1泊し、30日に下山する計画にした。30日には更に風が弱まる予報だけど、大晦日には嫁の実家に行かなければならないため30日に帰り着けるように29日頂上に登ることにした。

 次にどこに車を停めてアプローチするかだけど、ルートは二つあって 
①夜叉神峠登山口ルート(2012年に失敗した時はこちらからアプローチした)
 南アルプス林道に入り、数km歩き途中から林道を外れ鷲ノ住山から発電所まで400m下らなければならない。ってことは帰りは疲れた体で400mの登り返しが待っている・・・・・
②奈良田ルート
 南アルプス林道に入るためには、ココは刑務所か!と思わせるような高い鉄柵を越えなければ南アルプス林道に入れない。入ってからも12.5kmもの林道歩きを強いられる。

 ⇒夜叉神峠登山口までの林道は現在工事中で、山の神ゲートが28日(月)閉鎖されるため夜叉神峠登山口まで車で入ることが出来ないことが判明。芦安から歩くことを考えると奈良田からアプローチしても大差無くなったので×。 
 ⇒奈良田ルートの問題点は高い鉄柵だけど、何やら上手く突破できそうなことが判明したので今回は 奈良田からアプローチすることにした。

奈良田から南アルプス林道を12.5km歩き「アルキ沢BS」から池山吊尾根ルートを使う




 12月27日(日)自宅を21時出発し奈良田に着いたのは23時30分頃。まずは鉄柵を簡単に突破することが出来ることを確認し、一旦トイレのある外良寺まで戻って仮眠。4時30分頃起きて登山準備とトイレを済ませ開運隧道近くの駐車場に移動。ヘッデンを点け5時40分開運隧道の鉄柵を抜け南アルプス林道に入る。

 12.5kmの林道歩きのスタート。1km毎に標識があり判りやすい。約3時間ほど歩いてあるき沢橋BS(池山吊尾根登山道入口)に着いた。ココで行動食を食べ池山避難小屋までの急登に備える。
 登り始めてすぐに下山者とすれ違ったので上の様子を聞くと、前日は天気予報通り稜線の風が強くて砂払の頭で撤退したそうです。
 半分ほど登ったあたりで雪が出始め3時間登り池山避難小屋到着。雪を溶かして水が確保できるところまで登るつもりでいたが、小屋の廻りには雪が15cmほど積もっていたので、テント設営の手間が省ける池山避難小屋に泊まることにした。明日の工程が長くなるけどココから北岳頂上をピストンすることに決めた。

 次の日は2時30分頃に起きて準備し、3時30分頃小屋を出発。
 トレースばっちりで順調に標高を上げ、森林限界を越えて砂払いに向けた登りで日の出を迎えた。砂払いまで登ると北岳の迫力ある雄姿が目に飛び込んでくるはずが山頂は雲の中・・・。吊尾根を越え核心部の八本歯を下るが雪の量はそれほど多くなく慎重に下ればザイルは必要ないレベル。
 八本歯のコルから北岳の稜線までは風も穏やかで一部梯子も使えたので難なく進めた。しかし稜線はゴーゴーと音を立てて雪塵が舞う強風が吹いている。稜線に出ると風は20~30m/secほどの台風並みの強風!

 頂上に向かう夏道は雪の急斜面で滑落の危険があるため稜線に沿って登る。小屋を出て6時間後の9時20分頃頂上に着いた。
 頂上は気温-20℃・風速20m/secで条件が悪いため写真を撮ったらすぐに下山を始める。下りは余裕があったのでヘルメットにGoProを装着し、八本歯の登りや吊尾根で動画撮影しながら下山し13時30分頃避難小屋に戻ってきた。

 思ったより早く小屋に到着したので小屋を撤収し、林道まで下ってテントを張るか迷ったけど、テントの撤収なんか考えると面倒くさいんでまた避難小屋に泊まることにした。
 次の日はゆっくり小屋を撤収し、登山道を下りまた長い林道を歩いて奈良田に無事下山できた。

おしまい


開運隧道近くに駐車し、5時40分スタート。






開運隧道まえの鉄柵。
※簡単通過方法が知りたい方は、コメントフォームにメールを入力すれば、
通過方法を画像付きでお教えします。。






南アルプス林道に入り12.5km先のあるき沢BSを目指す!






1km毎に標識有。






途中で夜が明けてくる。






3000mの稜線は真っ白けっけ!






新鷲住トンネルは1kmもある。






夜叉神峠から来るとこの鷲ノ住山を下って来る。






夜叉神峠ルートと奈良田ルートの合流地点。






12km歩いてきました。






あるき沢橋BS到着!






ココからの急登に向けてエネルギー補給。






池山小屋に向けて登ります。






落ち葉の敷き詰められた登山道を登って行く。






振り返ると鳳凰三山方面。






1時間30分ほど登ると雪が出て来る。






急登が終わると池山小屋は近い!






陽射しが暖かい。






気温-8℃。






池山御池到着。






こちらが避難小屋。






小屋入口で二重ドアになっている。






小屋内部。






一番奥側にスペースを確保する。






上下ダウンに着替え足元もテントシューズで完全防寒!






シェラフは〝ナンガ オーロラ750〟で快適♪






次の日。3時30分頃小屋を出発して砂払いで日の出。






雲も染まる。






農鳥・間ノ岳方面。






八本歯の頭まで続く吊尾根。






北岳は雲の中






振り向くと鳳凰三山。






八本歯に突入。






この程度の雪なら慎重に下ればクライムダウンで問題なし。






八本歯を下りきって振り返る。






八本歯のコル到着!






大樺沢方面を見下ろす!






稜線に向けて梯子を登る。






山荘へトラバースする分岐が見えて来た






来た道を振り返る。






山荘へトラバースする分岐到着。






更に稜線に向けて登る。






振り返ると鳳凰三山。






稜線が見えて来たけど、風の音がゴーゴーと唸る。






稜線を登り頂上が見えた。






二人組に頂上で写真を撮ってもらった。






こちらは 地鶏 自撮り!






仙丈ケ岳方面






もう一つの標識






頂上直下の稜線を下る。






間ノ岳・農鳥岳方面






風の穏やかな東側斜面でホット一息。






間ノ岳に向けた稜線が綺麗。






八本歯のコルに向けて梯子を下る






この辺りで雪の量は膝くらい。






鳳凰三山アップで!






LACKNER WOLLE ヒマラヤングラブ手袋。必要十分でした。






今度は八本歯を登り返します。






八本歯を登る動画。(14分42秒) 鼻水ズルズルでスミマセン!
途中で右ふくらはぎが攣ったので中断有(1分46秒~4分20秒)。^^






北岳バットレス






池山吊尾根。風が強い






富士山をアップで!






八本歯の頭手前でテントが一張。






池山吊尾根を歩くが風が強い。






吊尾根で強風に襲われる動画.1。(42秒)
雪の粒が強風で巻き上げられ飛んできて痛い。。






吊尾根で強風に襲われる動画.2。(1分16秒)
強風で風上を向けない。。。






またまたバットレス






砂払い2,830m






強風で雪が巻き上げられ渦を巻く






樹林帯の城峰






最終日に南アルプス林道を歩く時、退屈なのでカーブミラーで自撮り。






発電所の潰れたプレハブ






南アルプス林道を12.5km歩いてようやく最後の〝開運隧道〟到着。






ゲートを通過し今回の登山終了!






満車の駐車所






【雑感】

 4年前に登った時は誰一人として会わなかったけど、今回は年末で天気が安定していたせいか20人以上の人とすれ違いました。小屋泊まりも初日3人・二日目7人で満員になり、小屋前にもテントが数張と活況でした。
 嬉しい誤算はCANON PowerShot G7Xの耐寒性能で、気温-20℃・風速20m/secの北岳頂上でも全く問題なく作動と電池も2泊3日で使っても電池残量計がフルのままだったこと。
 4年間残していたリベンジを果たせてスッキリしました♬



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